ハクトウワシの空
大空を羽ばたきたいと願う
雲の切れ間をくぐり抜け
誰にも手が届かないほど
遠い所へ
晴れやかな青い空に
手を伸ばす
なんのために生まれてきたの
肝心なことは誰も分からないまま
胸の奥が真っ黒に渦巻いて
迷い子たちは独りぼっち
いつになれば
ここから抜け出せるのだろう
鋭利な言葉が飛び交う毎日に
本当の気持ちを隠しているの
きっと人は
傷付いてばかりなのに
それでもまた
誰かを傷付けている
決められた道なんて無ければ
こんな風に迷うこともなかったの
それでも
願わずにはいられない
いつかこの背中には
きっと美しい羽が生えて
あの空へ飛び立っていける
そうやって
ただ自分らしく
夢を見ていたいだけだ
追いつけない光を探しに