鳥たちよ、自由に羽ばたいてゆけ

私たちもいつか羽ばたけると信じて

何者にもなりきれない何者でもない私へ

 

自由に飛び回る鳥になりたいのに

目がつり上がってるから猫なんだってさ

 

いっぱい笑いたいのに

クールな方が美人なんだってさ

 

思い切り泣きたいのに

みっともないからやめなさいってさ

 

怒りたい時だってあるのに

周りに迷惑をかけるんだってさ

 

あの頃あの子が好きだったのに

同じ性別だから駄目だったんだってさ

 

男でも居たいし女でも居たいのに

白黒はっきりさせなきゃいけないんだってさ

 

選ばない選択肢だってあるのに

女の幸せは結婚と出産なんだってさ

 

一等賞取りたいのに

ベベが可哀想だから皆一緒なんだってさ

 

人と違うことをしたいのに

皆と一緒じゃなきゃ嫌われるんだってさ

 

 

 

誰が決めたんだろうね

この世の声は何の根拠も保証もない

それでもその声に振り回される

名前もない声に勝手に傷付けられる

 

私は

何処に行けばいいのだろう

何を信じればいいのだろう

怖くて何処にも行けないし

何も信じられない

 

 

 

「あなたは大丈夫だよね」

「一人で生きていけるくらい強いから」

「寧ろ強すぎて可愛げがないけど」

あなたは私じゃないのに如何して分かるの

私にだってそんな事分からないのに

 

大丈夫な人なんて居るのかな

だって大丈夫な振りをしていないと

それはそれで面倒臭がるじゃない

 

勝手だな

勝手なことばかり

何も言うな

愛してくれないなら

放っておいてよ

 

 

 

 

私は私として生きていくしかないし

私からは逃げられないのだから

せめて私らしく居られるように

生きていたいだけなんだよ

 

生きていたいだけなんだよ